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等々力 英美

学位 薬博(東京大学) 
研究分野 公衆衛生学、疫学 
研究歴 1978-1984
国立精神・神経センター 神経科学研究所
1984-2016
琉球大学大学院医学研究科
2016-2021
放送大学沖縄学習センター 兼 琉球大学熱帯生物圏研究センター
他の興味分野 「やんばるの森研究-- 地域共生・精神文化・環境保全の役割-」
( 公財 生存科学研究所 ) 

パーソナルヒストリー

研究
私は医学科に在籍しているときから、ヒト集団の健康と食事・栄養が健康におよぼす影響について広く関心を持っていました。 私の研究対象は、疫学研究の中でも、RCT介入研究を主体とした沖縄の伝統的食事とライフスタイルによる肥満や心血管疾患(高血圧)の予防です。これまでの20年以上の研究の流れは、沖縄の超高齢者の長寿性と食事との関係性を明らかにする栄養疫学研究から始まり、その後、伝統的沖縄食が、日本人と米国人(高血圧・肥満)に与える介入効果の比較研究(チャンプルースタディ)を実施してきました。
近年は健康と「ソーシャルキャピタル」との関係に焦点を当てた介入研究、すなわち食育(児童・家族)介入によるマクロ社会的決定要因 (例えば、所得の不平等、社会的結束) がメソレベル(家族・学校)と個人レベル(肥満、栄養、社会心理リスク)に与える影響を研究しています。 そのほかに、サイドワークとして、栄養・疫学転換が沖縄の健康(肥満、マラリア)に及ぼした影響について生態学的アプローチによる研究を行っています。この研究の副産物として、米国統治下のGHQ/USCARの文書データベースを構築し、米国統治下の公衆衛生政策の決定プロセスの一端が明らかにできました。以上の研究は、ほとんどが文科省科研費プロジェクトとして行われてきました。

大学院、学部時代 
学部時代は、1年の3分の1近く、藪山に入っていたり山スキーなどをしており、その経験を通して地域のフィールドに出る公衆衛生学的アプローチの下地ができたのかもしれません。大学院時代は、現在と全く異なる分野(具体的には、「核酸の水素結合の分子分光学的研究」)で学位を取りました。

メッセージ

私の研究室は千原キャンパスの地域創生総合研究棟の3階にありますので、遊びにおいでください(todoriki@med.u-ryukyu.ac.jp)。
詳しくは、以下のURLをご覧ください。
https://researchmap.jp/read0017909