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教室の特徴

  「実務と学問の両立」をモットーに、グローバル化に対応できる保健医療人材育 成を目指しています。昨年4月に保健学科に赴任しましたが、琉球大学医学科卒 業後約25年間の7割は開発途上国で生活し、国際開発の仕事をしながら同時に研究を推進してきました。開発途上国の人のため、地球のためになる事業を推進するには「熱い心と冷静な頭」が必要と強く思っています。「熱い心」は高いモチ ベーションにつながり人をひきつけますが、時に大変な迷惑になってしまうこと が多々あります。開発途上国の人のためにやっていたつもりが余計なおせっかい になってしまっていたり、単に住民に喜ばれるだけになって持続的発展性のある 適切な事業にならなくなっていることがあるからです。しかし論文や本を読んでいるだけでも「冷静な頭」は身に付きません。現場を見る目と、世界にあふれて いる情報をつなぎつける能力なのかと考えています。大学院では、現場を見る目を養うために、なるべく多く途上国の現場に行ける機会を作っていきます。また「冷静な頭」を獲得するために、世界にあふれている情報と現場で考えたことを結び付ける作業をサポートしたいと思います。

   現在、国際保健にはいろいろなライフスタイルでの関わり方があると考えています。国連機関やJICAの専門家として保健医療に関わっていきたい人、日本で保健医療従事者として働きながらNGOなどで開発途上国の現場にでたい人、子育てをしながら国際保健に関わりたい人、国際保健の研究者になりたい人、日本国内の外国人にたいする保健医療活動をしたい人。いろいろな関わり方にしてサポートしていきたいと思います。

   また学部学生もやる気のある人は大歓迎しています。保健学科の学生は他学部学科に比べると自由な時間も少ないのが現実でしょう。国際保健で卒研を行うには、日本で行うこと以上の努力が必要です。海外の人とコミュニケーションし、異文化を理解し、外国語での作業が求められるからです。ただしここから得られるものは、今まで感じたこと以上の充実感と楽しさであるはずです。興味がある人は教室所属の先輩に聞いてみることから始めてください。