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JICA開発大学院連携から初めての卒業生ジョンさんが旅立ちました。


2022916日に保健学研究科の学位授与式が行われました。今回保健学研究科がJICA開発大学院連携に参加してから初めての卒業生の送り出しにもなりました。マラウィからの留学生の博士前期課程でJohn Thumbiko Kaundaさんは、母国における新型コロナ感染症のエイズ治療に与える影響について、修士論文としてまとめました。入学以来新型コロナ感染症のパンデミックの中、沖縄での公衆衛生を十分に現場で学ぶことはかないませんでしたが、オンラインにて沖縄の公衆衛生を学び、母国での研究も遠隔で行い修士号取得にいたりました。918日から24日は総仕上げとしてフィリピンでの研修と、国際学会での発表を行いました。10月からは6か月間京都にて企業でのインターンシップに参加します。JICA沖縄、琉球大学上原キャンパス学務課の皆様の支援に改めて感謝します。

                            
以下はジョンさんからのメッセージです。
「この大学で勉強したことは、とても素晴らしい経験でした。初日は緊張と不安でいっぱいでしたが、正直なところ、学科の皆さんのおかげでだいぶ自信がつきました。そのおかげで、新しい生活に慣れることができ、感謝しています。山あり谷ありでしたが、私の人間的な成長、自立には欠かせないものであったと思っています。また、親身に相談にのっていただきながら、私たちのために尽力してくださった先生達に感謝します。そのおかげで、予定通りに卒業することができました。また、サポートしてくれた学生仲間にも感謝したいと思います。504号室で一緒に過ごした時間を懐かしく思います。504号室で一緒に過ごした時間は、笑いあり、会話ありで、とても楽しかったですし、これからもずっと大切にしたいと思います。何事にもその時が来ます。私は別れを告げる時が来ました。皆さんの人生と勉強がうまくいくことを祈っています。これからも楽観的で楽しくいてください。ありがとうございました。」
Studying at this university has been a tremendous experience. On my first day, I remember feeling nervous and worried, but in all honesty, the department members helped me become much more confident. Thanks to their assistance, I was able to settle into my new life; for that, I would like to express my gratitude. Despite the highs and lows, I went through, I still believe they were essential to my growth as a person and my capacity for independence. I would also like to thank my supervisors for putting in extra effort for us to work hard in a friendly and approachable manner. I felt compelled and motivated during my coursework; hence, I managed to graduate on time. I would also like to thank my fellow students for their support. I will miss the times we spent together in room 504. I enjoyed the laughs and conversations we had and will always cherish those moments. Everything has its own time. My time to say goodbye has come and I wish you all the best in your life and studies. Remain optimistic and joyful. Thank you very much”
 

さくらプランにて3大学から学生を招聘

 琉球大学医学部保健学科は2014年3月にフィリピン大学公衆衛生校、タイ国チェンマイ大学看護学部、ラオス国保健科学大学看護科学部と正式に交流協定を結びました。その後、大学院生、学部学生の訪問や国際共同研究が進められてきました。今回、JST(独立行政法人 科学技術振興機構)の日本・アジア青少年サイエンス交流計画「さくらサイエンスプラン」の支援にて3大学から2015年1月11日から17日まで招聘し交流事業がさらに大きく前進しました。この招聘には企画・運営・フォローアップまで当教室のメンバーが活躍しています。日本のなかでは相対的な貧困や僻地といった、アジア地域の開発途上国と共通の保健課題に直面した沖縄において、地域保健医療に資する生物科学・社会科学的・情報科学イノベーションを学ぶことを目的に、公衆衛生行政、母子保健、院内感染対策、国際保健政策を、参加型講義・ベットサイドおよび実験室内実習・関連施設訪問を通じて学びました。さらに本学科1年次「保健福祉政策論」3年次「公衆衛生看護実践学」で日本人学生との合同講義・発表に挑みました。日本人学生も大いに刺激になったようです。
首里城で「たまにはピースでないのもいいね」かなみさん!

はなえさん。通訳頑張った。

病院実習も真剣です。それぞれの大学の実習で使っている服を持ってきてもらいました。しかしコートやセーターも手放せません。病院への移動は寒い!

なぜかスピーチよりダンスが評判な私。

JICA地域別研修「根拠に基づく公衆衛生計画立案」

 国際地域保健教室ではJICA沖縄と協力し、2013年からJICA地域別研修「根拠に基づく公衆衛生計画立案」の研修コースを実施しています。アフリカからの参加者を対象に保健政策マネジメントにおけるエビデンスの利用方法やその限界、実施について研修を行っています。講義やディスカッション、フィールドトリップを通して学び、各国のアクションプラン作成を通して実務へのフィードバックを行います。大学院生は研修マネジメントの基礎を学びながら、効果的な研修とは何かを考え、研修の立案、実施、評価を体験しています。